20240116

日記 2024/1/16

日々なにかしらを考えているようでいて,実際には気を抜くと半自動的な反応の連鎖として生きているような気がする.そのようでありつつ,日記を書くことで多少なにか反省的な意識が生まれる気もする,とひとの日記を読みながら思った.そういう意味では日記というのは記録ではなく叙述なのだ,とやっぱり考える.これはひとつのやり方にすぎないけれど.

よくない疲労感があり,低調な一日だった.仕事をやっていくうえで生産性モンスターになりたいという嗜好は持ち合わせていないものの,ものごとがスムーズに進行しない/進行させられないのはフラストレーティブだと感じる.冷え込んでいるからか,気圧のせい(本当のところは気象病なるものがありうるかよくわからないそうですが)なのか.なんにせよ,ちょっとしたことで調子は崩れてしまう.たいがい脆弱な生き物だなと思う.

堀部安嗣の作品集を図書館から借りてきて読んでいる.図面をちゃんとは読めないので,眺めていると言った方が近いか.文章も頼りにしながら空間の意図を読み解いていくのは面白いし,諸条件に対して,住宅というのはいろいろな解をもちうるものだなあと思う.

botみたいな人間にはなりたくないな,という気持ちがある.ずっと前にマルコフ連鎖の小さいモデルみたいなものを実装して文章を生成させてみたとき以来その気持ちは強くなった気がする.人間らしくあることに大きな価値をおいていて,ある意味それが自分にとっての実存だというふうに思っていて,でも結局こうやって書いている文章も,これまで学習してきた言葉からそれらしい単語をつなぎ合わせているだけなのかもしれなくて,「個」とか「自我」とかもその確率論的重みづけの違いくらいのことかもしれないんだけど,どこかでもっと詩的な形で(超越論的に)実存なりがあってほしいなと思う.これは信仰の問題ですね.なんかもっとワクワクしたり,世界に対して驚いたりしたいし,そういうことができる人間でありたい.これは美的なものに対する構えの話であるような気もするな.世界の前にふと宙づりにされることは,若者だけの特権ではないと思いたい.疲れている気がする.早く寝よう.

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