今週から仕事始め.年末の続きの作業をもろもろこなしているうちに,あっという間に一週間が終わる.
結婚式の準備もぼちぼち始まり,結婚式場のシステムに招待客の名簿であったりを入力していく.ほかの結婚式場がどうなのかよくわからないけれど,このシステムがとても使いづらく(新郎と新婦で同時編集ができないとか.わかる,めんどくさいのはわかるんだけど...),フラストレーションがたまる.UIもいまいち行き届いていなくて,めでたそうな金色っぽい,淡めの黄土色を文字色に採用しているのだけれど,それが細めのフォントで表示されるので,background-color: #ffffffに対してものすごくみづらい.これについてはカスタムCSSをあてることにして解決.いまの仕事に就いていてよかったな,と過去一で思った瞬間かもしれない.エンジニアでなくても簡単にできることだし,半分は冗談ですが.
内容と構造と見えが分割されているHTMLの仕組みは便利なものだな,とは改めて思った.印刷物だとこうはいかなくて,だからそれゆえにこそ装丁家の仕事が読者のうけとる情報に対してきわめておおきなプレゼンスを持つことになる.それに対して読者ができるのは,虫眼鏡を使うなり,すこし遠くに本を構えてみることくらいだ.それに比べれば,HTMLはよりhackableなメディウム,読者が手を加えやすいメディウムだということになるだろうか.とはいえHTMLであれば完全にhackableなのかといえば別にそういうこともなく.読者が容易に弄れるのは(弄ってうれしいのは)せいぜい見え(style)についてだけだろう.構造という骨格にあらかじめ担保される限りにおいての自由度だ.書かれた情報が読者に伝達されるそのプロセスにおいて,作り手と読み手がどのような関与を行うのか,そしてその度合いはどうなのか,これらはそれぞれのメディウムで個別の戦いがあるわけで,個々の戦場において個別の読みが現われてくる,としか,最終的には言いようがないのだろう.